並句郎の覚え書き

1級→2級配当漢字 「嘲」

(2012/05/17 Thu)



1級→2級配当漢字の7字目。

漢字辞典ネット様によると、読みは

【チョウ・あざけ(る)】 トウ・からか(う) (【 】内は常用漢字表(PDF)掲載の音訓)

常用漢字表掲載の「例」は
 嘲笑,自嘲
 嘲る

準1級プラスでは
 嘲笑
 嘲笑う(あざわら(う))
として載せている。


前々回の「喩」前回の「嗅」と同じく、常用漢字表の備考欄に、「(付)第2の3参照」とある。
「月」の中が、右下がりの点々でも、横線でもいいよ、という話。
漢検での扱いは知らない。

常用漢字表(付)第2の3より
左:印刷文字 − 中:手書き楷書 (右:印刷文字に倣った楷書)


訓読みが「あざ」ではなく「あざけ(る)」ということは、「嘲笑う」で「あざわらう」と読むのは当て字・熟字訓の類か。
「あざける」+「笑う」=「あざけり笑う」→「あざ笑う」かな?
大辞泉で「あざわらう」を見てみると、

1 人をばかにして笑う。せせら笑う。あざけり笑う。嘲笑(ちょうしょう)する。


「あざけり笑う」があるので、多分そういうことだろう。

なので。
「嘲笑う」なら「あざわらう」、
「嘲り笑う」なら「あざけりわらう」ってことかな。


音符の「朝」について。
漢語林では「口からつばを飛ばしてしゃべる声の擬声語」とあり、
旺文社漢和では、「(トウ)」に通じて「みだりにする意」とのこと。
両者ともその解説が何に依拠しているのか明記してないのだが、まあ合わせてイメージして、ぺちゃくちゃとみだりにあざけり笑う、って感じだろうか。

かと思えば、漢辞海の類義語の解説には
声を潜めてからかうのを「チョウ」、
 声をあげてからかうのを「
フウ」という。」

なんてことが書いてある。
イメージ的には逆な気もするが、ま、参考までに。




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「昭和を騒がせた漢字たち」

(2012/05/15 Tue)
吉川弘文館 歴史文化ライブラリー241
円満字二郎 著
昭和を騒がせた漢字たち 当用漢字の事件簿
(2007年10月1日 第1刷発行)


当用漢字表の制定(1946年)前夜から、常用漢字表の制定(1981年)まで、つまりほぼ戦後の昭和に起きた、漢字が表に裏に関係したいくつかの事件についての考察、ってとこだろうか。

福“丼”県表記の是非
郵政省から逓信省への改名の是非
徳仁様の命名
狭山事件
水俣病問題
 …などなど。


水俣病と漢字がどう関係するのかと言えば、被害者が加害企業の株主総会に出る時に「怨」の字の入った幟を立てた、と。
そこではなぜ「恨」ではなく「怨」なのかって話で、

▼(P143)
「怨」という漢字は、他の漢字で置き換えることなどできはしない。(中略)「怨」は「怨」でなくてはならず、唯一無二の漢字なのである。


この「漢字の唯一無二性」ってのが、水俣病の話に限らずあちこちに出てくる。
それをこの本のタイトルにしてもよかったぐらい。


もう一つの大きなテーマが、副題にもなっている当用漢字。
その制定から、それが意義を失うまでの社会の変化が、色んな事件を通して語られる。
当初は“制限”の意味合いが大きかったが、やがてその制限に伴う“窮屈さ”の方が無視できなくなり廃止される。
しかし“基準を求める心”によって新たに常用漢字が定められる、といったあたりは、なるほど、と思うこともあった。
昨今、漢検がもてはやされるのも、「漢検○級」という“基準”を求める心による部分が大きいのではないだろうか。
まあ漢検に限ったことでもないし、それが良い悪いという話でもないが。


漢字云々は別にしてみても、戦後昭和の事件簿としてなかなか面白い読み物だった。




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準1級配当漢字 懷古寫眞舘132 「鳶」

(2012/05/12 Sat)





この写真はトンビ、でいいのだろうかね?
一応そういうことにしておく ^^;

先日の鷲羽山からの撮影。
1992年。

「完全征服」によると「鳶」の読みは、
 音読み=エン
 訓読み=とび・とんび


漢和辞典を見ると、「鳶」で始まる熟語は
 鳶肩(エンケン(=いかり肩))
 鳶尾(エンビ(=植物名))
 鳶飛魚躍(エンピギョヤク)
の3語でほぼ共通している。

唯一、新選漢和だけは、「鳶飛魚躍」が無い代わりに、日本語の「鳶職」が載っている。
「鷹」のところで「鷹狩・鷹匠」を載せていたのも新選漢和だけだったし、やっぱその辺が特徴の辞書なのかも。
新選漢和の「この辞典を使う人のために」には
「熟語においても、国語古典、および日常の生活漢語(中略)を精密周到に収録した」
とあるし。


字の成り立ちについて。
旺文社漢和と新明漢が形声文字としている一方、漢語林は、

会意。
鳥+弋。
弋は、矢のあとに長いひもをつけた、いぐるみの意味。


…としている。
「弋」の項を見ると、確かに字義の一つに「いぐるみ」がある。
「いぐるみ」って何?
大辞泉。

い‐ぐるみ
《「射(い)包(くる)み」の意》飛んでいる鳥を捕らえるための仕掛け。矢に網や長い糸をつけて、当たるとそれが絡みつくようにしたもの。


ふーん。
ググったら、なるほどって感じの画像を見つけた。
画像を載せているブログへのリンク。
なんか、イメージできる。

「いぐるみ」はそれでいいとして。
じゃあ何故トンビは「いぐるみ」+鳥、なのかが分からない。
トンビを獲る時に「いぐるみ」を使ったからだろうか?




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1級→2級配当漢字 「嗅」

(2012/05/10 Thu)



1級→2級配当漢字の6字目。

漢字辞典ネット様によると、読みは

【キュウ・か(ぐ)】  (【 】内は常用漢字表(PDF)掲載の音訓)

常用漢字表掲載の「例」は
 嗅覚
 嗅ぐ

準1級プラスでも
 嗅覚
として載せている。


前回の「喩」と同じく、常用漢字表の備考欄に、「(付)第2の3参照」とある。
右下部分が、印刷文字では「」だが、手書きでは点無しの「」でもいいよ、という話。
漢検での扱いは知らない。

常用漢字表(付)第2の3より
左:印刷文字 − 中:手書き楷書 (右:印刷文字に倣った楷書)


漢和辞典を見ると、そもそも「臭」は、鼻の象形である「自」と、鼻の利く「犬」とからなる会意文字なので、「大」ではなく「犬」が本来。
当然「嗅」でも「犬」が正しい。


「嗅」の字の用例としては「嗅覚・嗅ぐ」以外には思い当たらない。
が、旺文社漢和と新明漢には、嗅ぐための器官、つまり鼻を指す「嗅官(キュウカン)」ってのが載っていた。


ところで、鼻に関係する字なのに何故「口」へんなのか。
旺文社漢和・漢語林によると、もとは「口」ではなく「鼻」で「」という字だったが、のちに「口」に変わった、とある。
変わった理由は書いてない。

一方、新明漢によると、「口」は「鼻の穴」だ、とある。

画数の多い「」なんて書くのは大変だから、こじつけで鼻の穴ってことにして「口」に変えちまえ、と昔の誰かが考えたのか、と、これは勝手な想像。




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漢検2級はビジネスレベル…だそうです

(2012/05/07 Mon)
漢検サイトのトップページ

漢検2級はビジネスレベル
あなたの漢字力は、ビジネスで通用しますか?


というバナーがあった。
それをクリックすると、このページ。

お、10問正解できた。
“1人前ビジネスマン”だそうだ ^^
7番と8番が危なかったが。

で、下の方に「過去問に挑戦してみる」とあって、平成20年度第3回の2級問題へのリンク。
これは全級の過去問を載せているページから行っても同じだが、とにかく“挑戦”してみた。


結果、195/200点。

以前、別の回の2級問題をやった時は190点だった。その時より進歩している、のか?


(問題)→○正答 ×誤答 …感想

●読み

 (懇)ろ→○ねんご ×ねんごろ
 …よくやるミスですごめんなさい ^^;


●部首

 (煩)→○火 ×頁
 …どっちが音符だろか、と迷い、結論出ずで当てずっぽうで間違い。
  漢和辞典を見ると会意文字だった。


 (甘)→○甘 ×十
 …知らんがな!


●類義語

 無口≒(カモク)→○寡黙(正解)
 …久しぶりに書く「」の字にイマイチ自信持てず。
  この微妙な形は他では見かけない気がするが、一体何なのか。
  漢和辞典を見ると、ウかんむりは共通しているが、その下の部分が…
   「」説…漢辞海・新明漢・新選漢和
   「」説…漢語林
   「」説…旺文社漢和
  と分かれる。
  旺文社漢和のみ形声文字説で、他は会意文字説。
  いずれにしても「寡」の字とは微妙に違う。
  やっぱ、理屈ではなく無理矢理覚えるしか無いかね。


●誤字訂正

 ラジオに新機能を(統)載→○搭(正解)
 …正解したものの、「搭載」か「登載」かで迷った。
  国語辞書を見ると「搭載」では大袈裟な気もする。
  が、まあ、「登載」ではありえないようなので、一応納得。


●書き

 (カイキン)シャツ→○開襟 ×開衿
 …んー、「衿」じゃダメっすか?




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