heyqlowの覚え書き

準1級配当漢字 懷古寫眞舘117 「煉」

(2012/01/28 Sat)
瓦倉庫。










小樽運河。
1987年。

よく見ると、やや右寄りに低空飛行するカモメも見える。


「煉」の字。
意符が「火」なのは想像できる。
となれば音符が「柬」の形声文字か。
旺文社漢和辞典の[解字]を見てみる。

形声。
火と、柬
レン(やわらかくする意→練レン)とで、火でやわらかくとかす、「ねる」意。


とのことで、糸へんの「」にも通じるようだ。

「柬」が入ってて「レン」といえば金へんの「」もあるな。

「完全征服」によると、煉・練・錬の3字とも
 音読み = レン
 訓読み = ね(る)(「錬」の「ね(る)」は表外読み)
これは紛らわしい。

使い分けとしては、繊維関係が「練」、金属関係が「錬」ってことでいいのかな?
で、煉瓦はそのどちらでもないから「煉」??

「練習」とか「訓練」なんてのは人間のすることだが「練」なのは何故だろう?

そもそも糸?繊維?を「ねる」って何?

「練馬」の地名の由来は?

「練・錬」は常用漢字で、つくり部分は「」ではなく「」が標準字体だけど、「柬」と「東」じゃ全然別の字なんだから、それって本当はダメなんじゃね?

柴田錬三郎氏なんかは、やっぱ「錬」のつくりをちゃんと「」と書いていたのだろうか。


…とか、色々と疑問が湧いてきてキリが無い。
興味があれば各自でお調べいただきたく… ^^;




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漢検ジャーナル Vol.5

(2012/01/25 Wed)
前号には「2011年 秋号」とあったが、今号にはそういうのが無く、単にVol.5。
どーでもいいけど。

記事の一部は漢検サイトからも読める。


1か所気になったのが、「漢字と遊ぶ!漢字で学ぶ!」の記事中のここ。

「日常生活の中で使われている生活漢字は3万字以上あります。」

3万字?
いやいやいや、そんなに無いでしょ。
「3千字」の間違いなんじゃないかと思うが。


ほか、例によって検定問題(23年度第1回)の抄録が載っているので、今回は4級から上をやってみた。
4級〜準2級までは一応全部できたが、危ないところもあった。
2級は部首問題で1問間違える。
準1級は奇跡的に全部できた。
1級は34問中14問正解、おそらく52点中21点。


(問題)→○正答 ×誤答 …感想

●4級 読み

コスモスが(枯死)した。→○こし(正解)

…「かれし」と読みそうになった。
 「枯れ死」ではなく「枯死」なので、
 そんな読み方見たこと無い気もするが「こし」として正解。


●準2級 誤字訂正

老旧化→○旧→朽(正解)

…「朽」が出るまでに時間がかかった。
 あれ? ひょっとして「老」の方が違ってんじゃね? とか思いつつ ^^;


●2級 部首

→○甘 ×其

…知らんわこんなもん!
 部首問題の他5問は正解したが、それもまぐれ。


●準1級 書き

(ヒンセン)も移す能わず。→○貧賤(正解)

…この諺は知らなかったが、
 「ヒンセン」を書けと言われたら「貧賤」としか自分は書けない。


●1級

…降参。




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「静かな大地」

(2012/01/23 Mon)
岩波書店 同時代ライブラリー162
花崎皋平 著
静かな大地 松浦武四郎とアイヌ民族
(1993年10月15日 第1刷発行)


まず序章を読んで、それ以上読むのを止めようかと思った。
著者が、どうやら市民運動に関わっている人物のようだ。
胡散臭さ100%。
さすが岩波書店 ^^
それでも取りあえず先を読んでいけば、まあ我慢できないほどでもなかったが、それでも例えば、

▼(P174)
現在ソ連領となっているクナシリ、エトロフ両島

▼(P277)
「人権」という外来の言葉をふりまきながら、そのじつ、それがなかなか身につかない今日のわれわれの社会

▼(P285〜286)
現今の日の丸・君が代の強制−とくに沖縄での−と似た理屈とやり方だなあ、と私など思ってしまう。


など、あぁやっぱり… ってな部分もちょいちょい。
Wikipediaで著者の項目を見るとさらに納得できる。

アイヌの人達も、もしも、もしも本当に民族の復権だとかを訴えたいんだったら、こういう人物とは距離を置いた方がいいと思うんだけどね。



本の内容。

▼「あとがき」より
稀有の記録者である松浦武四郎という人物の目と筆をとおして、幕末期蝦夷地でのアイヌ民族に対する和人支配の実態をみつめることを、主なねらいとした。


ということで、松浦武四郎の蝦夷地探検記を追いながら、和人の横暴とアイヌの困窮が書かれている。
著者がアレなだけに眉唾で読まざるを得ないが、まあそれでも和人のやり方はひどい。
松浦武四郎はその実態を調査し、改善をお上に訴える。
松浦がそういうスタンスだったってのは初めて知った。
言い掛かりやでっち上げでしかない某国のあれやこれやなどよりも、こういう歴史を日本人は知るべきだ。
北海道の歴史に興味のあるかたには、著者のアレな部分を無視できるならおすすめ。

ただ、振り仮名が少なめ。
準1級とはいえ漢検の勉強がいくらか役に立った気がするが、他の本を読む時よりも辞書のお世話になった。
漢字といえば、著者名の「皋」は「皐」の異体字だね。
「皋平」で「こうへい」と読むらしい。

なお、この著の最初の刊行は1988年。
元は1987年からの雑誌連載。
なので、最初の引用の「現在ソ連領」ってのは間違いではないが、でも間違い。
著者の脳内ではどういう理解なのか知らないが。



以下、蛇足の覚え書きの抜き書き。

▼(P191)
(「ビワセ(=琵琶瀬)」の地名について)アイヌ語のピパセイ(ピパは川貝、沼貝、セイは貝殻)で、このあたりの川にピパが多いためと、『戊午日誌』にも記されている。


▼(P206)
(「マシウ(マシュウ=摩周)」の地名について)武四郎が案内のアイヌから聞いたいわれはこうである。
 マは泳ぐ、シュウは鍋。この湖は川口がなくてまるい鍋のようであり、岸辺の山が夕陽を受けて湖面に影をおとすと、そのかたちが人の泳ぐようであるところから、泳ぐ・鍋と名がついたのだ、と。



「摩周」の由来をググると、上記のような説はごく少数派。
この説が知られていないのか、それとも却下されているのか。




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準1級配当漢字 懷古寫眞舘116 「蛸」

(2012/01/21 Sat)
島駅。







石川県。
撮影は1985年。

能登半島の先端近くの終着駅。
ここに繋がる路線もろとも、2005年に廃止になった。


「蛸」の字は「たこ」としか読めないな。
音読みは知らない。
どうしても読めと言われれば、音符は「肖」だろうから「ショウ」かと想像するしかない。

「完全征服」によると、
 音読み=ショウ
 訓読み=たこ

まあそうだろうね。
しかし「ショウ」と読むケースを知らない。
つまり熟語を知らない。

漢和辞典を見ると
 蠨蛸(ショウショウ)=アシタカグモ
 螵蛸(ヒョウショウ)=カマキリの卵塊
とあるが、蠨も螵も1級配当でもなさそうだし、知らなくてもよさそうだ。

で、蛸の字をタコとするのは国訓とのこと。
漢辞海には、
 (タコは)中国では通例「章魚」。
とある。
そうそう、「章魚」もタコだったっけね。




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「漢字伝来」

(2012/01/17 Tue)
岩波新書 1031
大島正二 著
漢字伝来
(2006年8月18日 第1刷発行)


目次。

第1章 漢字が日本列島にやってきた
第2章 〈漢字文化〉の伝来
第3章 漢字・漢文学習の本格的な開始
第4章 漢字文化の確立
第5章 漢文の日本語化が始まる
第6章 漢字“日本語化”の完成
補 章 日本漢字音と中国原音の関係を知るために


本のタイトルは「漢字伝来」だが、内容は目次で分かるとおり、伝来後の日本の中での咀嚼・定着・変化・発展などの方がむしろ主。


▼(「はじめに」より)
本書は、以上のような漢字がたどった“日本語化”への道程を追跡し、私たちの祖先がどのようにして漢字・漢文を自家薬籠中のものとし、なぜそれができたのかを(中略)探ろうとするものである。


…てな内容で、

「漢字かな混じり文の精神」
「日本語と漢字文明」
「図解 日本の文字」

などと重複する部分も多いが、まあ何冊読んでも悪いこたー無いよね。
面白かった。
補章だけは自分には難解で興味の外でもあったが。


▼(P78)
(平安時代の末に編纂された古代最大の漢和辞典)『類聚名義抄』は多くの漢籍や仏典につけられた〈訓(よみ)〉を集大成して示しているが、例えば
「治」についてみると、「ヲサム・ハル・タモツ・ヒラク・ホル」など14の〈訓〉が、
「行」には「ユク・ヤル・イデマシ・アリク・サル」など40、
「方」には「ヒラ・ツネニ・ノリ・ナラブ・ウルハシ」など37もの〈訓〉をあげている。
(中略)
このような、一字に対する多くの〈訓〉は、時代の経過とともに整理され、しだいに限られた〈訓〉に固定していった。



漢字の読みが平安末の時点でそんなに沢山あったとは…
読みってのは時代を経るにしたがって徐々に増えていったのかと思ってたが、いや、実際そうして増えたものもあるだろうが、どっちかというとむしろ逆だったようだ。



▼(P81)
「菊」のように、いったん「カラヨモギ・カハラオハギ」(中略)のように〈訓〉があたえられながら、人びとがその長さを敬遠したためであろうか、ほどなく「キク」(『古今和歌集』)のかたちがあらわれ、それまでの〈訓〉が失われるといったようなこともおこっている。


「菊」の「キク」が音読みだと知った時は意外に感じたが、そういう理由だったのか。
「長さを敬遠した」ってのは著者の想像のようではあるが…




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